教育相談センターで知能検査を受けられる

不登校について(コラム)

もし、お子さんの学校での生活に困難が生じてきたら、まずは最寄りの「教育相談センター」に相談してみましょう。地域によって対応には違いがあると思いますが、場合によっては知能検査も無料で受けられます。どの知能検査が必要かは担当の先生がお子さんと会話しながら決定していきます。

※民間の施設や心療内科などでも検査できますが1万円~2万前後費用が必要です。

もし担当の方に検査をすすめられたら、お子さんの特性が可視化できるので受けてみることをオススメします。

AQ心理テスト

AQ心理テストは世界中で用いられている検査でASD(自閉スペクトラム症)の傾向を知るために用いられています。AQ心理テストでは以下の5つの項目から診断されます

  • 社会的スキル
  • 注意の切り替え
  • 細部への注意
  • コミュニケーション
  • 想像力

AQ心理テストでは正式な診断名はつきません。また総合得点だけではなく、5つの項目の特性から、どういう傾向があるのか包括的に判断していきます。

WAIS-IV検査

WAIS-IV検査とは5歳から16歳11カ月までの対象者を対象,または16歳から90歳11か月までの成人を対象にした知能検査です。言語理解(VCI),知覚推理(PRI)、ワーキングメモリー(WMI)、処理速度(PSI)という4つの認知領域の能力を評価し、全体的な知的能力を示す全検査IQ(FSIQ)と、それぞれの領域別の指標得点を算出します。

知的能力を多面的に評価するために設計されているので具体的に、ただ単に全体のIQを測るだけではなく、どの項目が得意でどの項目が不得意が数字にして分かりやすいため今後の生活改善のヒントにすることが出来ます。

我が家でもWAIS-IV検査を受けました。言語理解(VCI)が全体の2%と非常に高く、そのことは幼少期から保護者として認識していましたが処理速度(PSI)が平均よりもかなり低いことには気がついていませんでした。学校の宿題を終わらせるのが遅く、何事もゆっくり行動しているので、のんびりしている子だなと思っていましたが平均よりもかなり低いということには数値にしないと気がつきませんでした。そもそも出来ないのだということを知ることが出来たのはありがたかったです。出来ないことを娘に頑張らせるよりは、やり方や生活の仕方を変えて工夫して生きた方が良いのだという考えに繋がりました。

発達に凹凸がある子の場合は「出来る才能」が「出来ない領域」を隠すので発見が遅れることが多いそうです。気になる方はWAIS-IV検査を受けてみることをおすすめします。

民間のフリースクールや心療内科でも検査を受けることが出来ますが、教育総合センターでは無料で検査をしてくれるので気になる方は相談してみて下さいね。

検査の結果を教育相談センターの資格を持った心理士さんなどが考慮して今後の対応を検討してくれます。

我が家の場合は「処理速度(PSI)が平均よりもかなり低いこと」から宿題やドリルを提出していくのが全日制の高校では難しいのではないかということで「通信制高校の方がおすすめ」と
伝えて頂いたので、親として熟考し

そもそも義務教育の学校では子供が生きにくいようだ。最所から通信制高校を目指して振り切っていこう。

と保護者の方が考えを改め、義務教育の中学はやめてN中等部に通うことにしました。N中等部でも娘のように得意、不得意がハッキリしたお子さんがいて「数学ばっかりやっている」「社会ばっかりやっている」お子さんがいるので娘も安心したようです。

フリースクール・通信制高校の良いところは全てを平均的に頑張るのではなく自分の得意なところを集中して頑張れるところです。自分の得意を極めていけば、それを生かした仕事が出来るので
義務教育の学校に通っていなくても、全日制の高校に通っていなくても全然恥じる必用はないと思います。

むしろ最初から得意を伸ばせるので、発達に特徴がある人、人生の目標が決まっている人にはおすすめですよ♪


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