【不登校】まずは地域の教育センター(教育相談)に相談

出席認定について

不登校になりそうになったら、まずはスクールカウンセリング地域の教育相談に相談しましょう。

完全に不登校になって一歩も明日が動かなくなる前に「学校に行きたくなさそう」「時折憂鬱そうな顔を見せる」など兆候が現われたら速やかに相談に行くことをおすすめします。

学校によると思うのですが、うちが通っていた中学校は欠席する際はメールで学校に連絡していましたが、何日か欠席が続いても「欠席の連絡を受け付けました」と返信がくるだけで担任の先生が心配して連絡をくれるということはなかったので親が何もしなければ、そのまま、ただ欠席が続いていくことになったと思います。そうなる前に、まずどこかに相談することが良いと思います。

不登校になる前にまずは相談出来るところへ

完全に不登校になってしまうまでには、かなり長い時間子供の中で葛藤があります。また何度も学校を休んだりして親と喧嘩になってしまうことも増えてくると思います。

学校に居場所がなくて行きたくないんだけど学校に行かないと親に怒られるので勇気を振り絞って学校に向かう、でも辛い,でも家にも居場所がない、を繰り返すうちに子供の心が疲弊してしまい
回復にかなり時間がかかってしまいます。

完全に不登校になる前に、何か兆候が現われたら親の方もまずは専門家に相談してみましょう。「スクールカウンセリング」や「地域の教育相談」なら無料で相談に乗ってくれるのでオススメです。

スクールカウンセリング

学校によってカウンセラーが相談に乗ってくれる頻度は違うと思いますが、最近はどの学校でもスクールカウンセラーがサポートしてくれます。

スクールカウンセリングとは「いじめ」や「不登校」などの問題だけではなく「友人が出来ない」「勉強についていけない」「教室がうるさくてしんどい」など心理的な負担や悩みを聞いてくれる場です。

生徒だけではなく保護者の不安や悩みも相談に乗ってくれるので子供に対して、どのように声かけをすれば良いのか不安に思う親御さんにも有難い存在です。

スクールカウンセリングを受けるためには?

スクールカウンセリングは毎日行われているわけではない学校が多いと思います。学校によって頻度が違いますが週に1回,月に1度ほど資格を持ったプロのカウンセラーが来校して児童や保護者の相談に乗ってくれますが、予約が必要です。

まず学校がはじまって早い段階でスクールカウンセリングのスケジュールや予約方法などが(大抵は電話かメールで担任の先生を通じて)記載された配布物が配られていますが、学校始まってすぐの段階では、さほど子供に問題がない場合も多いので見落としてしまったり配布物を捨ててしまう家庭も多くあると思います。

一度予約方法など担任の先生に確認してみるのが良いでしょう。スクールカウンセリングは人気が高くすぐに予約がとれるケースは稀です。一か月二か月待ちになる場合もあるので、早めに予約しておくことがおすすめです。(一か月二か月後の予約の場合は、その時に問題が解決している場合もありますが、その時はキャンセル可能です。キャンセルが出た場合は違う人がカウンセリング枠に入る場合が多いので、早めにキャンセルを入れましょう)

スクールカウンセリングを受ける前の準備

スクールカウンセリングは「保護者と児童一緒」「児童のみ」「保護者のみ」で相談を受けることが可能です。どのケースがお子さんに合っているか考えて予約をいれましょう。

うちの場合は子供が自分の意見をいいやすいように、また親の方も子供の前では言いにくいことを先生に伝えやすいように「親も子供もバラバラに」予約を入れていました。

普段漠然と抱えている不安,ここまでに至った経緯,心当たり,普段の声かけ,どのように対処したら良いか、など伝えたいことや聞いておきたいことを箇条書きにしておくことがおすすめですよ。

後で「ああいえば良かったな」と後悔することがないように・・・

一度相談すると次回の予約日時を聞いてもらえるのでカウンセラーに直接予約を入れることが出来ます。困った時にすぐ予約がとれるというわけではないので、次回相談するかどうか迷った時は、予約を入れておきましょう。

地域の教育相談

不登校の兆候、子供が悩んでいる兆候が現われたら学校のスクールカウンセリングにまず相談するのがおすすめですが、なかなか予約がとれない場合や不安がある場合は同時に地域の「教育相談」「教育センター」に相談に行きましょう。

在籍の中学校からの配布物の中にも一度パンプレットが入っていたかと思いますが捨ててしまった家庭も多いと思います。最寄りの市町村のホームページから調べてまずは連絡してみましょう。

私の地域の教育相談

我が家の場合は学校から最初配られる配布物の中に教育相談のチラシが入っていたので、それを見て電話で予約をいれました。

まずは保護者である私が予約を入れて今の状況などを担当の心理士さんにお話をして、別の日時に娘もカウンセリングを受けました。

AQ心理テスト

学校のスクールカウンセリングと違ったところは、スクールカウンセリングでは話を聞いてくれるカウンセリングが主でしたが(学校とは連携しやすいと思います)教育相談では少し専門的で最初の1回は娘のカウンセリング,2回目の面接ではAQ心理テストを受けたことです。ストレスチエックやP-Fスタディ,HTPテストも受けました。

その後保護者との面談で心理テストなどの結果を伺ったところ担当の先生も「普通発達障害があればパッと見たら分かる。でもお嬢さんの場合は非常に判断が難しく何回か話をしても少し難しいんです、もう少し詳しいテストを受けてみませんか?」と提案があり
WISC-Ⅳ(ウィスク・フォー)検査を受けることになりました。

正直生まれてこのかた「発達障害」「自閉症」を親でも疑ったことはなく先生や親、周りの人にも指摘されたことがなかったので「え!先生は何も知らないから・・今まで色々あったから今は人前では無表情になるけど家では違うし、小さな頃は明るくてにこにこした子供だったんです」と伝え
テストを受けるためらったのですが、正確なところを知りたいと思いWISC-Ⅳ(ウィスク・フォー)検査を受けました。

WISC(ウィスク)検査

WISC-Ⅳ(ウィスク・フォー)検査は、5歳0ヶ月〜16歳11ヶ月までの児童を対象とした知能検査です。

全検査IQ(FSIQ)、言語理解指数(VCI)・知覚推理指数(PRI)・処理速度指数(PSI)・ワーキングメモリー(WMI)の4つの指標の得点をすべてあわせて、全体的な認知能力を算出したものです。
平均を100前後、数値が高いほど知能が高く、低いほど知能が低いとします。

うちの場合は言語理解指数(VCI)が平均が100のところ141と全体の2%しかない領域でありながら
処理速度指数が76しかないという、高いところも低いところも平均よりかなずズレており

正直高い部分は親でもよく見える部分で小さな頃から「この子は他の子と違う。生まれた時から大人のように賢い」とは思っていて、それが学校を変えたい、という要因ではあったんですが
処理速度指数が76しかない、というのは分からない部分だったので驚きました。

今まで感じていた色々な疑問を数値で正確に知ることが出来たのは親子とも「だから、今までこうだったんだ」と平均値から大きくずれている、ということを知ることは安心に繋がったので
「おや?」と思うところがあれば検査を受けてみるのもおすすめです。

このWISC-Ⅳ(ウィスク・フォー)検査は民間で受けると1万~2万ほど費用が生じるのですが(施設によって金額は異なります)教育センターで受けると無料です。

家族だけでは分からないことを知ることが出来るだけではなく施設の方や先生が情報を共有してくれて、一人一人の子供に合った対応をしてくれるので安心して相談することが出来ます。

教育センター(教育相談)でのカウンセリング

地域の教育センター(教育相談)で予約を取ると親も子も(または一緒に)カウンセリングを受けることが出来ます。カウンセリングの方法は私の地域では(スクールカウンセリングの時とは違い)子供のカウンセリングの時は何か一緒に絵を描いたり(深層心理や発達を掴むための絵だと思います)しているようでした。

先生とどんな話をしたのかについては私は娘に尋ねないので、どういう話をしているのかは分かりませんが、私の方も「今まであった出来事」「心配な出来事」「どういう声かけをしたらよいか」など月に1回話をして、ものすごく参考にさせて頂いていました。私の場合は娘に「解離性障害」もあったので1か月に1回2年ほど通って、分からないことを相談させて頂き「無料でこんなに手厚いところはない」と本当に感謝してもしきれないほどです。

お子さんのことで悩み事があっても親も初めてのことであるケースが多く対処方法が分からないまま親の方もメンタルが疲弊してしまいます。まずはプロの方が在籍している無料の教育相談に相談してみることをおすすめします。

教育センターのフリースクールに通うには

教育センターのフリースクールに通うには、まず「教育相談」を受けましょう。今どういう状態なのか、今までどういったことがあったのか色々と相談しお子様のカウンセリングも受けてみて
お子さんがフリースクールに通うという意志があれば

市が運営している「フリースクール」の見学に行ってみましょう。私の地域のフリースクールでは「みんなで集まる部屋」「自習する部屋」「少ない人数で自習したい人用の部屋」と3部屋ありました。

そしてフリースクールに通うことが決まったら学校の担任の先生も交えて市の職員さんが

・ルール説明
・学校のテストをフリースクールで受けるか学校で受けるか
・何曜日に登校するか、来ない日は連絡するか、行く日だけ連絡するかなどをを取り決め
・先生のお考えや親の考えなどを聞き取り

など、面談をして学校とも連携してやっていきます。

地域の中学校の判断によるのですが、私の地域の中学校は「トライ式中等部」や「N中等部」で
テストを受けるのは認められていませんでしたが市のフリースクールでテストを受けることは
了承されていましたので、色々確認してみて下さいね。

市のフリースクールでの過ごし方

私の住んでいる市の無料のフリースクールでは、平日は大体自習がメインで各々家から学校の宿題やワークなどを持っていきます。時間割はありますが大体みんな自由な時間に登校してくるようでした。

自習している時に分からないところは先生がきちんと教えてくれますが、最初は不登校になるまでにみんなお子さんの心が疲弊しきっているので何もする気が起こらず、じっとして話も出来ないお子さんも多いようです。でも、そういう子にはスクールの先生が機会を見て話しかけたり心に寄り添ってくれたりするのでほったらかしにされることはありません。

うちはN中等部に入学する前の一か月間だけフリースクールに通っていたのでグループ活動は参加しなかったのですが一週間に一度はグループ活動もあります。

卓球をやったりカードゲームをやったり、部屋にいたくないお子さんは職員の人と部屋を出て二人でお話したりと色々ですが、一人にすることはないということです。

プロの方を呼んで「水墨画」を教えてもらったら「お菓子作り」があったり「switchのゲーム大会」があったり楽しそうなイベントもあるみたいでした。

みんなで体験しながら自然にお話が出来るようになったり、また教室内に入れなくても職員の方がサポートしてくれるので嫌になったら先生とゆっくりしたり、またチャレンジしたりと少しずつ
振り子のように揺れながらでも前進出来るような気がします。

少し勇気が出れば市が運営している無料のフリースクールに参加してみるのもいいですね♪


>>>こんな私達でも安心して通えるフリースクールがありました

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