色々な経緯があり私達親子は「義務教育の学校には行かない」という選択をしました。
これは娘がだんだんと不登校になった、というわけではありません。生まれ持った性質上ルールに忠実で真面目な性格の娘は学校には一人で無言で一人も知り合いがいない学校に黙々と通っていました。ただ精神が解離するほどのストレスを抱えていたことや発達障害もあるようですが支援学級に入るような発達障害とは少し違う感じで、丁度良い場所もなかったのです。
何年も教育相談に通ったりスクールカウンセリングに通ったりして（学校の先生には、そんなに相談しませんでした。何故なら先生は忙しい。そして相談しても「自分から話しかけたら」「頑張って。出来るよ」という言葉を頂けるだけで「先生、完全に孤立した状態からグループできゃあきゃあ楽しく騒いでいる女の子達の中に自分から入っていくのは無理なんです。（私の個人的な考えですが、これは甘えじゃないと思います。かなり社交的な私でも無理です。誰かが仲間に入れてくれようとしてくれるか先生が手助けしてくれなければ・・・）
そこで私は娘に言いました。
「不登校って突然不登校になるわけじゃないと思う。何年も悩みに悩んで「学校に行かないといけない。」「でも行けない私」「親は行きなさいと怒る」「でも学校には行けない」「居場所がない」「生きてる資格がない」と。悩みに悩んで死ぬしかない、と思いつめたりもするし、完全に不登校になってしまったら回復に時間もかかると思う。（娘の場合は真面目で無理して行っているけどもうメンタルはまずい方向になってる）
はっきり言うよ。「学校を休んでいいよ、ではない。」「学校に行かなくていい。」と。
そのかわり、勉強はちゃんとする。出来れば自分の得意なこと将来やりたいことを義務教育以上に重点的にする。娘が絶対に出来ないことは（学習障害があったので）義務教育課程ギリギリでもいい。さっと通り過ぎていい。と。
もちろんスクールカウンセリングの先生や教育相談の心理士さんには相談しました。（お二人とも、大きく同意されていました。）
教育相談のフリースクールの先生のお話では
「不登校になってしまったお子さんは、心身ともにスッゴク疲弊してしまっているので本当に何度も何度も話かけてようやく口を開いてくれるしょうな状態で、しばらくは何も出来ない状態が続くことも多い」とのことです。
うちは完全に娘が何もできなくなって崩壊する前に平たく言えば「学校をやめた」んですが、そのことでご批判もあろうと思います。「行けるうちは学校に行けよ」と。でも私はこう考えます。
「死んでしまってからでは遅い」と。
また9月になって新学期が始まったら子供の自殺が増えますが「どうしても学校に行けない」「死ぬしかない」と追い詰められている場合も多いので家の中で元気だからといって安心せず、よーくお子さんのことを見ていることも大事だと思います。
そして、うちの場合は「大学に進学してやりたい仕事がある（心理士など子供の心に寄り添える仕事をする）」ということで進学を視野に入れて、まずは「トライ式中等部」がいいのではないか、と考え、丁度オープンスクールも開催されていたので娘と二人で見学し、在校生の経験談も良かったので「トライ式中等部に入学しようと思います(*^_^*)」と満面の笑みで心理士さんなどに
相談したところ
「いや待て待て。フリースクールは色々見に行った方がいいですよ。色々なところがあって相性があるから」と半分腰を上げて慌てて先生がおっしゃるので
「ああ、そうですよね。分かりました。(基本的には不登校のことは分からないので、心理士さんやスクールカウンセラーの意見をめちゃめちゃ参考にしています）」と娘にも、
色々見た方がいいらしいよ、と伝え、トライ式中等部の2か月体験に申し込んだのですが、
この後、心理士さんのおっしゃっていた話の内容を痛感することに・・・
義務教育の学校で心を疲弊して、やっと違う世界で頑張ってみよう！と勇気を出して新しい一歩を踏み出した時に、その一歩が大きくつまづくと落ち込みはかなり激しい。
次の一歩を踏み出すのは非常に大変になってしまうので私が体験してきたフリースクールのレビューを本当に包み隠さず記していくことにしました。（あくまで私の体験で感想ですが）参考にして頂ければ幸いです。
