学校に行かないという選択

不登校を選ぶまで

娘が生きているのが無理だ、自殺したい、でもどうやって死んだら良いか分からない・・・と追い詰められ話をしてくれて、大きな病院の精神科も二か月も待って(その間生きているのが本当に苦しいのに、どうしたらいいんだ、と待ちに待って)診察を受けたところ精神病院の診察は毎回5分以内でした。私と娘は呆然としましたが

その5分の診察の中で先生が「ストレスの原因を書き出して学校と連携して減らせるものは減らして」とおっしゃっていたので「まあ、おっしゃってることは間違いではないのだから、家に帰って先生の言うとおりに一個一個やっていこうよ」と

家に帰って学校でのストレスの原因を書き出してみました。

・転校して誰も知り合いがいないけど、みんなはグループで固まっているので孤立感が凄い
・誰もが自分に無関心だと感じる、自分という存在が恥ずかしい
・体育や学校で「好きな子同士で一緒になって」「グループを作って」と言われても
 いつも一人。私から誘えるわけもないし。
・一番のストレスはクラス替え

などなど。そしてスクールカウンセリングの先生や教育相談の心理士さんにも学校のこと、病院のこと、先生にこういう手紙を書いたことなどを伝えたところカウンセリングの先生や心理士さんは

「確かに。好きな子同士で一緒に・・という自由度はいいと思うけど一人になる子もいる。学校の先生は一人の子に「自分から話しかけたら」とおっしゃるけど出来ない場合が多く、出来れば人数の多い子が話しかけてくれた方が輪に入りやすいと思います。そういう自由度もいいけど自然にグループ活動などで対話できるきっかけが、もっと学校にあったらいいな、と私も思っています。

転校生だけではなく、ずっと地元にいる子でも一度輪に入れなくなって孤立してしまったら
「そういう子だ」という認識になってしまい孤立してしまって不登校の原因になったりしてしまうので」ということで、色々話し合いかなり共感してもらった印象を受けました。

そしてちょうど2月末に病院の診察を終えて、3月で学年が終了し次にクラス替え。

一応無理だとは思うけど「病院の先生にストレスを減らすために学校と連携するように言われたこと、クラス替えでは仲良しの子同士が一緒のクラスになったりするけど、うちは転校生で仲良しの子はいない、でも気を使って話しかけてくれる人もいたし、面白い子達がギャグを言っていて話はしなくても面白いな、と学校に行こうと思う要素にもなっているので、難しいと思いますが誰かと一緒のクラスに入れてくれたら有難いと思います。」と話しかけてくれることもある数人の子の名前を手紙とともに先生に渡しました。

そして娘に「誰かと一緒のクラスになったらいいね、何人か名前を書かせてもらったから一人位は一緒のクラスになるよ。これからも学校と連携して相談して行こう!」と前向きに頑張ろう!と話しをして数日後先生から電話があり

「ご丁寧なお手紙をありがとうございました。でもご要望にお応えすることは出来ません」ということで「・・・・」奈落の底。「ありがとうございましたm(__)m」と先生にはお伝えしたけど娘には先生も相談に乗ってくれる、一人くらいは一緒になるよ、頑張ろう!と話をしたけど完全に無理なんだ・・・と 絶望しながら、いや待て待て、まだ分からない、と春休みを過ぎ

新学期。クラス替えから帰ってきた娘が暗い顔して「誰とも一緒じゃなかった・・・」と。

本当~に無理なんだ・・・(絶望)親も絶望。でも、まあ気を取り直し「いいクラスだったらいいね」と学校に通っていましたが、5月位になって娘の表情がどんどんなくなり、声が出なくなり、体調が悪くなったり学校で呼吸困難を起こすようになり、もう決断。

「学校には行かなくていい」と。

娘のLINEからも「学校も勉強も病院もカウンセリングも何もかも頑張った。先生のいうとおりやろうともした、その結果私はズタボロになりました」など自殺って勝手に自分が好きで死んだ、と思われるかもしれないけど、そうじゃない。その子だって死ぬのは怖かった。でも死ぬしかなかったんだ」「自殺って自分で自分を殺した、と思われるけど、そうじゃない。実際にはじわじわと私には分からない方法で周りから殺されていった。無関心という方法で真綿のように。自殺とは他殺です」と書いてあったのを見て

「中学校までは義務教育という素晴らしいシステムが日本にはある。その趣旨は日本国民のどんな子供も最低限知らなければならない同じような教育を受けることが出来る素晴らしいシステムだと思う。

でも生死をかけてまで行かなければならないところではない。ようは義務教育と同じ、もしくは
それ以上の勉強が出来たらいいと思う。義務教育の趣旨を外さなければ良い。

家庭科も娘は料理もお菓子も作るのが好きだから今の時点で学校の子よりも家事をしていると思うし、音楽も大好き、笛なんかは出来なくても正直社会に出て吹かないから気にしなくて良い。義務教育は平均的に習う。その中で、興味があることがあれば自分で追及出来るから。
絵画は娘は世界の名画100選のほとんどを言える、鉄棒もできなくても大人になって使うことなんてない

義務教育って平均的に最低限知っておかないといけないことを学んでいくものだと思うから。今の時点で義務教育の学校に行かなくても人より劣っているところはない

その次は将来何になりたいか。娘は心理士になりたいと言ってるから大学には行かないといけない。だから必要な勉強はやっていく。義務教育の学校には行かなくてはならない、と考える必要はない。親がいいと言ってるんだから」

と、娘にきっぱりと「学校に行かなくていい。その変わり勉強はする、どこで勉強するかを調べる」と宣言。

学校にも「自分達が学校に通うためにいかに努力したか」という話をし娘が自殺したがっていること、スクールカウンセリングにも通い、それ以外に心療内科にも精神科にも教育相談にも毎月通っていることを伝え「学校じゃない方法で勉強しようと思います」と伝え

そこから義務教育期間である中学生の娘に合った勉強方法を模索する日々が始まったのです。

>>>こんな私達でも安心して学べるフリースクールがありました。


タイトルとURLをコピーしました